経理パートナーズコラム

先日、ある雑誌に紹介されていた 「論点思考」（東洋経済　著者：内田和成）という本を読んでみました。題名からして、きっと読破できないだろうと思っていたのですが、思いの他、興味深い内容で、あっという間に読みきることができました。
その本に書いてあった内容を引用すると、

企業は様々な問題を抱えているが、それを全部解決しようとすると時間も人出も足りない。そこでその中で解決すべき問題（論点）を絞り込む事が大事である。
その解決すべき問題を定義するプロセスを「論点思考」とよぶそうです。 最初の論点設定を間違えると、間違った問題に取り組むことになるので、その後の問題解決の作業をいくら正しくやったところで意味のある結果は生まれないという事になってしまうという事です。

例えば弊社には「自社で経理ができるようにしたいので、経験豊富な人材を派遣して欲しい」というざっくりとした依頼が来ることがあります。 ではこの会社にとって「自社で経理ができる」というのはどういう事を言っているのか、何が解決すべき問題（論点）なのかというところを最初にきちんと突き詰める必要があります。（論点思考） そうしないと人を派遣しても結局、うまくいかないケースがほとんどです。

本来であれば派遣依頼をいただいたお客様に対して、適切な人材を派遣することが、派遣会社としての役割なのですが、会社訪問して、話を聞いてみると、正直なところ人を派遣することによってこの問題は解決するのだろうかと思ってしまうこともあります。 派遣会社の役割からは少し逸脱してしまうかも知れませんが、経理部門における論点思考から関わらせてもらえるような営業を心がけていきたいと思います。