経理パートナーズコラム

ある登録スタッフで、会計の実力はあるのに、
自己アピールがとても苦手な40代男性がいました。
自分自身の職務経歴書を書いてもらっても必要最低限の事しか記載しないし、面接に連れていっても、自己紹介の際には必要最低限の事しか言いません。
ただ会社側から質問されれば、その質問の意図をきちんと理解して、適切に答えるのです。今まで弊社からの派遣で2社就業しましたが、どちらの会社からも高い評価をいただいています。

このスタッフを3社目の会社の面接に連れて行く際、どうしたら会社にこのスタッフの良さが伝えられるかどうかと考えたときに、一つの作戦を思いつきました。
これから面接にいく会社に対して、事前に「このスタッフは自己アピールが苦手です。ただ御社から質問をしていただければ、きちんと答えますので、どんどん質問をしていただいて、このスタッフのスキルを見極めていただけないでしょうか」とお願いしました。
実際の面接では本人の自己紹介はあっという間に終わりましたが、会社側からたくさん質問をしていただいたおかげで、このスタッフはたくさん話すことができ、結果的にはそれが自己アピールとなり、採用が決定しました。

面接が終わった後、会社側からは「口下手と聞いていたけれど、結構、しゃべるじゃない。」と言われ、ほっとしました。
紹介した会社は以前、別の方を派遣した実績があり、私自身が大体の雰囲気は分かっていたというのと、このスタッフともある程度、長い付き合いになっていて、人となりや実力が分かっていたので、このようなやり方でうまくいきましたが、こういうケースはそれほど無いので、やはり面接では、口下手よりはきちんと自己アピールができるに越した事がないですよね・・・・