経理パートナーズコラム
職場での雑談(H30.3.14)
先日、ある派遣スタッフの方(女性・週5のフルタイム勤務)がポツリと漏らした言葉。
「昼休みに職場の女性たちと一緒にご飯を食べると、皆さん、一斉に子供の話をするんです。
実は、私、子供ができなくて・・・それを聞いていると、ちょっと辛くなっちゃうんですよね。
あと皆さん保育園のお迎え等があって、定時で帰らなくてはならないので、夕方に何か突発的な事が起こると、私が残ってやるしかないんですよね。」
とのこと。
職場で子供の話をするかしないかというのは、賛否両論あるところではありますが、
子供の話は、直接仕事に関係ないが故に、角の立たない雑談になりますし、
職場に自分と同じ位の子供がいる人がいると知れば、自然と距離が縮まるという効果は確かにあるかと思います。
世の中全体で見ても、女性が子供を育てながら働くという事がだんだん認知されつつあり、
実際にそういう方も確実に増えているので、職場の昼休みに子供の話で盛り上がるというもよくある話なのではないかと思います。
ただ、ママ友同士ならともかく、職場には色々な属性の方がいて、皆さん、それぞれに事情を抱えているので、
職場で子供の話というのは、「程々」位がちょうど良いのでしょうね。
それから残業を押し付けられてしまうという件ですが、これを聞いて、数年前に資生堂が始めた働き方改革
(時短勤務の美容職社員に遅番や土日勤務を求める。俗にいう「資生堂ショック」)を思い出しました。
今まで資生堂は女性に優しい会社という事で、積極的に時短社員(女性)を受け入れてきたそうですが、
それにより逆に時短の社員が増えすぎて、通常勤務の社員(こちらも女性)の負担が増えていったとのこと。そのため、この働き方を改革する必要があったそうです。
私自身も子供がいて、小さい頃は保育園に入れていたのですが、先のスタッフさんの言葉は、自分自身への反省も含めて、色々、考えさせられる一言でした。
今の派遣市場では週5フルタイムの長期派遣というのはなかかなエントリー者がおらず(週5フルタイムで働けるのであれば、期間の定めのない正社員を目指す人が多い)、週2~3の時短のお仕事案件に人気が集中しています。
今後は今以上に、職場にどんどん時短の方が入ってくる可能性があります。会社は、時短職員に対して、ある程度、配慮する必要がありますが、その一方で一緒に働く通常勤務の社員に対しても、同様に配慮が必要になってくるのだろうと思いました。