経理パートナーズコラム
派遣スタッフの高齢化(R3.7.14)
私自身、人材派遣・紹介の営業を始めて10年以上になるのですが、
ここ1年位で就業する派遣スタッフの高齢化がかなり進んでいるような気がします。
自分も30代後半→40代→50代となり、世の中全体の高齢化も進んでいることは確かなのですが、
今までであれば、なかなか就業が難しかった50代の方たちが採用されるケースが多くなってきているような気がします。
ただ、そういう人たちの傾向としては、ある程度、自立してお仕事ができる方達になります。
派遣の場合は、原則、指揮命令者がいて、その人の指揮の下でお仕事をすることになるのですが、
実際には、経理の場合は、指揮命令者がその会社の経理ルールさえ教えれば、
その後は、ある程度、ご自身が主体的となって、お仕事を進めていってくれるような方達になります。
よって、同じ50代であっても、今までずっと人の指示の下でお仕事をしてきた方、
未経験ですがこれから頑張って覚えたいと思います!という方だと、
なかなか難しいというのが現実です。
今後、一層進むと思われる高齢化社会の中で、私たちはどのように働いていったらよいのか?
例えば、テレワークをはじめとする、場所や就業時間を選べる自由な働き方は、
このコロナ禍で推奨されていますが、それと行うにはある程度のITスキルと仕事を完結させる能力が必要となってきます。
正直、初めてやる仕事で、自力で仕事を完結できる即戦力を求められるのは、結構、きついです。
それから自分自身もそうですが、50年以上、生きていれば、あちこち体の支障は出てきますし、
また親も一層、高齢になり、介護の問題も出てきます。
実際問題、ご自身の体調不良やご家族の介護で、せっかく決まったお仕事を辞めざるを得ないという現実がある事も確かです。
今後、ITの進化により、労働時間や通勤時間は減っていくのだと思いますが、それに伴って、給与も下がる可能性は大。
給与を下げないために、より付加価値の高い仕事を提供していくか、複数の仕事を同時進行でやっていくのか(向き不向きがあると思いますが)
もしくは給与が下がっても大丈夫な生活スタイルにシフトしていくか・・・なかなか悩ましいですね。