経理パートナーズコラム
「雇用保険の失業給付の在り方の見直しについて」檜山(R5.2.17)
先日、岸田首相が
「自己都合で辞めた方の失業給付の在り方を見直す」
というニュースを拝見しました。
労働移動の円滑化を促進させて、より有能な人が適切な場所で活躍することが
できるよう配慮した政策と伝えられています。
ことに派遣業界からすると転職のお手伝いをする機会が増えて
ニーズは広がると期待するところもあります。
ですが、私は複雑な気持ちを持っています。
西郷隆盛が
戦で武功を立てたものには褒美を与えよ。
国のために尽くすものには禄を与えよ。
という「大西郷の遺訓」という有名な言葉があります。
会社にとって有能な人間が欲しいのも事実なのですが、
それ以上に
「会社のために役に立って欲しい」
「会社を背負う人になって欲しい」
「世の中のために働いて欲しい」
そう考えられる経営者が多いと私は思っています。
いくら労働者が新しい職場に転職したとしても、
その労働者が会社のため、社会のために
どれだけ働いてくれるのか?
世の中への愚痴にもなりますが、
多くの人は
「言われたことだけやれば良い」
という人が増えていて、
「やり抜こう」
という人がいなくなった感じがします。
私は社会保険労務士の資格を取りましたが、
「100年続く企業を作る」
という使命を持ち、日々働いています。
自分のために生きていく人よりも
周りの人のため、社会をより良くしていける人たちのために
仕事を探している人の背中を押してやりたいです。
人口が減り、「一億総活躍社会」を掲げていくなかで
国の政策が社会の妨げにならなければよいのですが・・・