
経理パートナーズコラム
「公認会計士資格取得について」西岡(R7.4.9)

私事で恐縮ですが、この4月、
自分の子供が大学に進学する事になり、
本人が入学前に大学に行く用事が何回かあったのですが、
その度にTACや大原簿記の公認会計士資格取得のパンフレットを
もらってきました。
それでちょっと興味を持って、調べてみたところ、
今、各大学が在学中に公認会計士の資格を取ることを推奨しており、
どうやら「大学別公認会計士試験合格者数ランキング」というものもあるらしいというのが
分かってきました。
その一方で、ここ5年位の間に、自分が訪問する上場企業もしくは上場準備企業の経理部門に
公認会計士の資格を持った方がいる事が多くなりました。
一度、その中の一人(30代男性)に話を聞いてみたところ、
自分自身は社会人になってから、勉強を始めたが、
今、公認会計士合格者の半数以上が大学生。
その人達は最初は大手監査法人に就職するが、
登録に必要な3年の実務経験を積むと、何となく周りが見えてきて、
このまま監査法人にいてもパートナー(一般企業でいう役員)になれない
という事が分かってくる。
そのようなときに、
「年収1000万円以上で上場企業で決算、開示の仕事をしませんか?」
というオファーが来るので、自分が入社した監査法人でも、
自分も含めて同期の半分以上が一般企業に転職しているとの事。
ただその人達の中でも、日次・月次決算は他の人がやって、
本決算、開示のみ関わるケースと、それこそ日次から関わるケースもあり、
本当に人ぞれぞれの様です。
それから、専門学校のパンフレットには決して出てきませんが、
公認会計士の勉強を何年かしたものの、合格には至らず、断念する
というケースもあります。
(合格率7.4%なので、当然ですね。)
弊社にもそういった方が何人か登録してくるのですが、
企業側にこういった方をいかに興味を持ってもらうかというのが、
ある意味、人材エージェントとしての役割になるのかなと思います。
いずれにせよ、公認会計士は大変な難関資格で時間もお金もかかります。
ある程度、期間を定めた上で勉強し、合格した後のキャリアプラン、
場合によっては合格に至らなかった際のキャリアプランも考えておく
必要があるかも知れませんね。